「ヘルニア」はラテン語ですが、その語源として面白い話があります。
時代は中世のヨーロッパにまでさかのぼります。
当時の人々の間で、ぎっくり腰や腰痛が流行しました。
主に農作業をする人に多く見られましたが、あまり動かない太った貴族たちもその症状を訴える事がありました。
症状が出た人は、だいたい寺院に行って祈祷を受けますが、医療の発達していないこの時代では、多くの人が症状を悪化させ、日常生活に支障をきたしたり、動けず働けずで、最悪餓死してしまっていました。
そのうち、人々の間では、これらの症状を
「悪魔の仕業である」
という噂が広まりました。
悪魔にとり憑かれたから、つらい思いをさせられ、不幸になっていくと。
そしてその先には、地獄が待っていると。
つまり、この症状があらわれると、地獄(hell)が近く(near)なる。
ということで、hell near=ヘルニアとなったという説です。
確かに痛い時は、地獄のような痛みですよね。
動けなくなる前に、検査治療にどうぞ