椎間板ヘルニアによる痛みは、 椎間板から脱出した髄核(クッションの中身)によって神経根が圧迫されて、神経根そのものやその周囲に炎症がおこることが原因です。
ですので、痛みの激しい急性期には、 炎症を刺激せずに沈めるために消炎鎮痛薬を内服して、安静にしています。
だいたい数日~1週間で一時的に痛みは楽になります。
しかし、炎症が一時的に消えても、ヘルニアがひっこんでしまうわけではないので、痛みが軽くなってきたら、一般的な治療法として牽引(けんいん)療法や温熱療法、運動療法などが行なわれます。
よく行なわれる牽引療法は、脊柱をひっぱって伸ばし、脱出した髄核が自然にひっこむのを期待する療法とされていますが、科学的に解析すると治療効果はほとんどないようです。 国際的な研究でも明らかにされています。
逆に温熱療法は、腰や脚の痛む部分を温めて、かたくなった筋肉をやわらかくし、同時にヘルニアがおこっている部分の血行をよくして、炎症を治す治療法です。病院の理学療法室だけでなく、自宅のお風呂で、ぬるめの湯にゆっくりと入ることも効果を期待できます。
当院では、ヘルニア周辺の血流改善、筋肉をほぐす目的で炭酸整体とインナーマッスルマッサージという治療法を中心に行なっています。