椎間板は、腰の骨ひとつひとつの間にあって、 腰の骨や腰の関節に加わる衝撃をやわらげるクッションの役目をしています。
椎間板は、円柱形で水分が多い組織です。
中央にゼラチンのような、やわらかい弾力性のある髄核(ずいかく)という部分があり、それを囲うように繊維輪(せんいりん)という、比較的かたい組織が何十にも重なっています。 バームクーヘンみたいな感じです。
そうして、脊柱に上下から加わる力を全体に均一に分散させ、衝撃をやわらげています。
この椎間板の構造は運動性、クッション性に優れています。
しかし反面、丈夫といっても、過剰な負荷がかかることにより、繊維輪の部分に亀裂が入り、中の髄核が飛び出して来てしまうこともあります。
この状態がヘルニアという状態です。
詳しくは椎間板ヘルニアって?の項目をご覧になって下さい。
ちょっとわかりにくいかも知れませんので、 たとえ話しますと、あんぱんを思い浮かべてみて下さい・・・ そう、あの食べるあんぱんです。
中身のあんこが髄核で、あんこを包んでいるパンの部分が繊維輪です。
上下からグイグイ潰していくと、パンの部分が破れて、そこからあんこが飛び出します。
ヘルニアはこんな感じの状態なのです。