いよいよ師走ですね。
これから大掃除をする人も多いでしょう。
普段はできないような場所までしっかりと掃除するのは、けっこうな重労働ですよね。
寒い時期ですし、いつもと違うところを掃除したり、普段と違う動作をしたりするので、十分注意する必要がありそうです。
今回はそんな大そうじ中によくある事故、ケガを調べて、その予防、対策を書いていきます。ぜひ最後までお読み下さい。
大そうじ中に多いケガは何かと調べてみると、4割が「ころぶ怪我」で一番多く、次に「落ちる怪我」が約3割出そうです。
例えば、ころぶ怪我は浴室内での転倒が多く、落ちる怪我では、いすや踏み台から転落してけがをすることが多いようです。
他には、拭き掃除をしていて、手をひっかけて傷つけてしまうとか、
洗剤が目に入る事故、カビ取り剤を長時間使っていて気分が悪くなってしまったとか、コンセントを濡れぞうきんで拭いて感電したということも…
いろいろありますがけがをしそうになってヒヤリとした経験がある人が34%に上るという調査結果がまとまったそうです。
12月は、掃除中のけがで救急搬送されるケースがほかの月の2倍以上になるということですから、油断大敵です。
お正月を棒に振らないために大掃除の5つの事故防止策
1、脚立やいすなどに上がってそうじをしている時の事故が多いので、高い所でそうじする時は、安定した足場(しっかりとした踏み台、誰かに押さえてもらう)で作業する。
片方の手でしっかりと何かつかんでバランスをとること。
降りる時まで油断せず、足を踏み外さないよう注意する。
2、自分の限界を超えるような無理な作業は控える。(人間はほこりで死にません)
3、自分だけでなく、まわりの人の状況にも気をつける。
特に窓や扉の開け閉めは自分だけではなく、他の人の指などを挟まないように注意。(とくに小さい子は動きが読めないので注意)
4、2種類以上の洗剤や漂白剤を使わない。また、洗剤等を使うときは寒いけど部屋の換気をする。
5、漂白剤や洗剤、飲み込む可能性があるものは、子供の手の届く場所に放置しない。
新年の準備のための大掃除でケガをしてしまっては、せっかくのお正月も台無しになってしまいます。ついつい熱中しがちな大掃除ですが、「もしも」のときを考えながら行動する、また自分の周りの状況に気を配るというように、常に広い視野を持ちながら行いましょう。
事故とはいかないまでも、大掃除でぎっくり腰、肩を痛めた、首がおかしくなったと年末ギリギリに来院される患者様もいますので、くれぐれも無理はやめておきましょう。